歴史好きになった軌跡 その1 社会科副読本『おおみや』

 歴史に興味をもった原点は小学校の社会科の副読本に書かれていたお城の記述です。当時、大宮市(現さいたま市)に住んでいた私は、学校から配布された『おおみや』という副読本で地元に寿能城というお城があるのを知ったのです。その後、城址へ足を運んだり、博物館へ通ううちに歴史にハマっていきました。

興味の起点となった寿能城についてはあまり調査をした記録もなく、最近では2018年に訪問した時も一面が住宅地で遺構も発見出来なかったのでそのままになっていました。
今回、思い出したように調査の続きをやってみました。
こんな時節ですから、現地を訪問するのは難しいので、昔の航空写真で痕跡を探してみることにしました。
最近では国土地理院のホームページで航空写真を手に入れることが出来るので、早速現地の航空写真の公開状況を確認したところ、1946年に米軍が撮影したものがあることがわかり、ダウンロードをして寿能城址付近を確認をしてみました。
なんと、そこに写っていたのは真っ平に整地された台地が写っていました。1946年ですから、今みたいな大規模な住宅開発はあるはずがないので、軍事施設ではないか?とあたりをつけてインターネット上を検索したところ、高射砲を据付けるために整地したことがわかりました。
結局、寿能城址は戦争中に破壊されていた、つまり私がこの城を知った時にはすで時遅しという状況だったことがわかり、半世紀ぶりに寿能城の調査終了!となりました。大いなる自己満足(笑








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